こんにちは、ぴんのすけです。
今回はKindleで
『insight(インサイト)』
という本を読んだら
自分自身を理解する術を
見つけたので
さっそく共有していこうと思います。
自己認識とは?
突然ですが、
「自己認識」ってなんだと思いますか?
本の中で
「自己認識」とは
「自分が他人からどうみられて、
いかに世界へ適合しているかを理解する力」
と書かれています。
つまり、
「自分自身が考えている自分の姿」と
「他人が見ている自分の姿」
この2つのギャップが
自己認識の正体らしいです。
私がこの本で
特に良いなと思ったのは、
今の自分の何が悪いのかを自覚して、
改善することで
今よりも成長できる
点です。
今よりもっと楽に世渡りしたいのに、
同じミスの連続だと
人生うまくいってる気がしませんよね。
『インサイト』は
自分の適性を知りたい人、
自分を深く掘り下げたい人、
人生を成功させたい、
世の中に適合したい人、
にオススメの本です。
インサイトから
「自己認識」の深め方を学んでいきましょう。
『insight-インサイト-』の著者、ターシャ・ユーリックさんについて
この本の著者である
ターシャ・ユーリックさんは
組織心理学者のほかに
作家として活動をされている方です。
組織心理学とは、
企業組織に特化した
人間の心理状態を調査する
学問のひとつ。
ターシャさんは過去に15年以上、
さまざまな海外企業での支援や、
一般家庭の心理的なサポートなど、
組織心理学を通じて
より良い人生開拓の手助けを行なっており、
2019年には
「世界の経営思想家ランキング」
に選出されるなど、
世界的に人気なビジネス思想家として
活躍されています。
そんなターシャ・ユーリックさんは
本のなかで
「自己認識は21世紀のメタスキルだ」
と話しています。
メタスキルとは
「スキルを獲得するために必要なスキル」のこと。
21世紀に生きる私たちは
これから先、新しいスキルを手に入れるための
下地を整えなくてはいけません。
『インサイト』で
組織心理学の視点から
自分への理解を深めて、
人生のメタスキルを手に入れましょう。
自己認識は「辛い真実」と向き合う鏡
まず最初に、
自己認識とは
「自分の真実」と向き合うことが
大前提になります。
つまり、
普通なら自覚できないような、
自分のネガティブな面に
真正面から向き合う必要があるのです。
これが自己認識において最も難しい点かもしれません。
割とメンタルにきます。
と言うか、ぶっちゃけ落ち込みます。
なので世の中では
「自分の真実」向き合う人よりも、
自分の欠点を無理やり正当化して、
自分に嘘ついて
言い訳する人の方がはるかに多いようです。
だけど私は、
「真実」負けて現状を放置するよりも、
どんなに辛くても、
「真実」と向き合った方が
はるかに自分のためになると思います。
というのも、私の父は
すぐにカッとなって怒鳴ったり
暴力を振るう人間なのですが、
ぴんのすけの家族は
父以外が母と姉という
女ばかりの家庭環境なので、
力で抵抗できない私たちは
「怖いから暴力を振るうのはやめてほしい」
と、昔から父に訴えてきました。
実際に経験したことある方なら
わかるかもしれませんが、
男性の怒鳴り声って本当に怖いです。
あまりにショックが大きいと
突然涙が流れたり、動悸が起こります。
なので、私や母姉の訴えは切実だったのですが、
それに対する父の答えが
「女は世間から一方的に暴力を受ける生き物だから、
お前たちに免疫をつけるため、俺はやむを得ず暴力を振るっている」
というものでした。
当時、これを聞いた私は、
感覚がマヒしていたこともあって
「そういうもんなのか」
と、ぼんやり納得してたのですが、
あとで友人たちに話したら
「それは暴力を振るう自分を
無理やり正当化して、
独りよがりに言い訳してるだけだ」
と、言われたんですね。
そこでやっと
私は父のやっていることが
自己欺瞞だということに気がつきました。
それからは
父だけが
「男が女に暴力を振るうことは正しい!」
と、必死に暴力を
肯定し続けているのを見ていると、
同じ家族として恥ずかしいし、
なんだか子供として
情けなさも感じるようになってきました。
なので、ここでハッキリと言わせてもらいますが、
本人が無理やり正当化しても、
自分以外の人は案外見てるし、
それが言い訳だと言うことも
他人はわかっています。
それでも本人には伝えず、
とにかく関わりを持たないように
何食わぬ顔で接しているのです。
私は父のように
自分に言い訳し続けてる人間は
カッコ悪いと思います。
なので、自分がそうならないためにも、
ちゃんと「真実」に向き合うことで、
辛くても自分を成長させてあげることが
大切だと思うのです。
自己認識は「自分の目」と「他人の目」で出来ている
『インサイト』では、
「自己認識は『内的自己認識』と
『外的自己認識』という
2つの目線で成り立っている」
と説明されています。
簡単にいうと、
内的自己認識が
自分の価値観や、行動パターンを
どれくらい理解していますか?
という話で、
外的自己認識が
他人は自分をどう見ているか?
という話です。
この『内的自己認識』と『外的自己認識』に
お互いの相関関係はありませんが、
この2点のギャップを小さくするだけで
「他人から信頼される、生きがいある人生」
と送ることができるのだそう。
試しに、
いまの自分の認識がどれだけあるのか
確認してみるといいかもしれません。
自分の価値観や理想を持っていますか?
自分が他人にどんな影響を及ぼしているか
正しく想像できますか?
最近、人から評価をもらえたでしょうか?
内的自己認識の伸ばし方
たぶん、ほとんどの人は
自分の認識の甘さに絶望したと思います。
私も当初は
自分のことを何もわかってなくて
絶望しました。笑
それもそのはず、
内的自己認識には
「視点取得」という力が必要です。
何やら難しそうな名前ですが、
これは
「自分が他人にどういう影響を及ぼしているか想像する力」
という視点で、
自分の言葉が
相手をどう誘導させているか、
客観的に想像する力を指します。
例えば私は高校時代は
漫芸部に所属してたのですが、
当時、部活に来ない部員がいたので
「部活に来てほしい」
と声をかけたら、
その日以降、この子が
学校に来なくなってしまったことがあります。
このように、
「視点取得」が出来ていないと
自分のうかつな行動が
相手にショックを与えて
取り返しのつかない事態を
ひき起こしてしまうのです。
逆に、「視点取得」を得ることで
内的自己認識の力を
大きく伸ばすことができます。
ただしそこに至るまでに、
多くの人が
- 自分を過度に有能だと思い込んでしまう
- 感情的に決断をしてしまう
- 自分の行動を客観視できない
この3つがあわさった
「スティーブン病」という障害にぶつかります。
これは私が高校時代に
沖縄へ卒業修学旅行に行った時の話ですが、
最終日の自由時間で
私は
「最後だから全部回らなきゃいけない!」
と焦り、
本来の予定をガン無視して
イルカショー、昼食、ジンベエザメ…と
あちこちにグループメンバーを
連れ回しまくってました。
そしたら地元に帰ったあとで
メンバーから総スカンをくらい、
最終的に、全員と縁を切られて
卒業式を迎えたことがあります。
当時は茫然自失になって
卒業の感動とは違う意味で
オイオイ泣いてました。。。
当時の私は焦りのあまり
自分を客観視できなかったことが原因で
メンバー全員から縁を切られるに至ったわけです。
そんなスティーブン病ですが、
本の中では、
「瞑想」
「人生の振り返り」
この2つが
対処法に紹介されています。
1つ目の「瞑想」は
自分を客観視する癖つけが目的です。
「瞑想」と聞くと、
なんとなく座禅を組んで
お坊さんに肩をしばかれるイメージがありますが、
実際のところは、
自分の思考、感情、
行動に気がつくための動作。
という認識が正しいかもしれません。
その場で深呼吸、
決まったポーズを取ってみるなど、
とにかく自分を
いろんなの角度から
客観的に見つめ返せるなら
動作はなんでもOKです。
もし感情的になって
理性的な判断が難しくなった時は、
瞑想の動作から
自分を客観視する癖を
つけてみましょう。
慣れてくると、
動作をしてなくても
自分を客観視できるようになるようです。
2つ目は「自分の人生を振り返る」
これは、
自分の人生で
いままで下してきた決断が、
どうやって今の自分を作ってきたか?
を振り返ることで、
自分の中で一貫した
人生のテーマを見つける
手助けになる、という話です。
例えば私は
昔からおばあちゃんに
「食べ物は大事にしなさい」
と言われ続けたので
食べ物で遊ばない、
残さないを徹底した結果、
今では
「食べ物を無駄にしてはいけない」
という価値観が生まれました。
こんな些細なことでも、
自分の中で常識化している価値観を
しっかりと掘り下げることができます。
ただし、内的自己認識には、
自分への問いかけや反省は
意味がありません。
特に、
繰り返し自分の失敗を思い返すことは
自己認識を妨げる原因になるので、
ネガティブになりがちな夜時間は
なるべく暗くならないように、
好きな音楽を聴くなど
工夫をしてみるといいかもしれません。
もし1日を振り返るとしても、
・今日は何がうまくいかなかったか?
・明日からはどうしようか?
くらいの問いかけがちょうどいいです。
とにかく
感情や思い込みに負けないように
自分の客観視を意識してみましょう。
一度立ち止まって周囲を見渡すだけでも
自分の価値観を知る手助けになるはずです。
批判的なフィードバックが気づきに変わる
外的自己認識について、
『インサイト』では
「他人が自分のことをどうみているかが重要」
と書かれています。
先にも述べましたが、
基本的に他人の方が
よっぽどあなたのことを
客観視しています。
例えばあなたの背中に
張り紙が貼ってあったとして、
自分では張り紙の存在にすら
気がつくことはできませんが、
あなたの背中を見ている他人だけは、
張り紙に何が書いてあるか
知ることができます。
なので、
どうしても人は
自分中心に物事を考えてしまうし、
なかなか他人の視線に
気がつくことができないのです。
自分のことばかり優先する人に
振り回された経験は
案外、誰にでもあると思います。
本の中では
これを「自分教」と呼んでおり、
努力の末に、
「自分が特別な存在である」と
ポジティブな勘違いを起こして
自分の実力を見誤った状態だと説明しています。
例えば、
私は小さい頃から絵が描いているのですが、
中学生の頃に自惚れて、
本来なら学校の勉強すべきだったところを、
「自分は絵が上手いから大丈夫!勉強しなくても食ってける!」
と、完全に調子に乗ってた時期がありました。笑
このように「自分教」は
他人だけじゃなく、
自分のことを見つめる力も失われます。
ただし本書が言うには、
「自分教」は
自分よりも
なるべく他人と関わることで
自然と解消されるのだそうです。
その理由のひとつに、
「他人と関わることで、自分のことを考えさせなくさせる」
といった点がありますが、
一番の理由は
他人からフィードバックを貰える点です。
自己認識は
自分の意見と同じように、
他人の意見も重要です。
ですが実際のところ、
かなり親しい人たちであっても、
自分への評価を
進んで伝えてきてくれる人は
なかなか居ないと思います。
その理由は2つ。
一つは、本人に対して
周りが本当のことを言ってくれないと言うこと。
もう一つは、
本人がフィードバックを聞こうとしない点。
特に後者は
自己認識が苦痛を伴う分、
そこから目を背けて
正当化の理由を
探してしまうこともあると思います。
本書にてターシャさんは
「自分にとって耳障りのいいフィードバックよりも、
批判的なフィードバックを求めた方が
はるかに自己認識を高めることができる。」
と話しています。
ですが批判的なフィードバックは
「辛そうだから」という理由で
拒まれがちです。
実際、辛辣なレスポンスをされると
メンタルが辛いですからね。
私だって批判レスが来たら
かなり落ち込みます。
だけど、ここで問題を放置すると、
水面化で事態が悪化してから
突然、不意打ちのように
自分に返ってきます。
なので、
ここは勇気を出して
フィードバックを聞いてみてください。
私はこの記事を読んでいるあなたに
あとから辛い思いをしてほしくないと思っています。
いまが辛くてもいいから、
あとで倍になって
返ってこさせないためにも、
勇気をだして
「真実を知る」選択をした方が
私は断然いいと思います。
ちなみに、
ただフィードバックを受けると言っても
一方的に批判を聞けばいいかと言うと
そうではありません。
本の中では
愛のない批判者(アンチ)や
全く批判を言わない人から聞いても、
適切なフィードバックを受けることは
できないとされています。
正しいフィードバックを
聞くために大切なのは
「適切な批判」をしてくれる人から
話を聞くことです。
『インサイト』ではそんな人を
「愛のある批判者」と呼んでいます。
「愛のある批判者」は
家族や友人といった、
長いこと一緒にいる人ではなく、
お互いある程度
信頼しあっている関係がベストです。
本の中では
自分の理想像をはっきりと理解してくれてたり、
自分がフィードバックされたい行動を
実際に目にしている人。
と説明されています。
これは師弟関係が最も近い事例でしょう。
スポーツのコーチは
ちゃんと辛口のフィードバックを
選手に伝えてくれます。
大抵はかなりメンタルに負荷をかける
フィードバックが返ってきますよね。
で、ここからの考え方が重要ですが、
居心地が悪い場所ほど
自分を成長させてくれます。
フィードバックが辛くて仕方なくても、
ちゃんと受け止めて、
向き合い、
行動に移す姿勢を作ることで、
その時の辛さが
そのまま成長に昇華されていきます。
私が中学の頃に
絵にカマかけて勉強を放置していたとき、
見かねた姉から
「自惚れ屋は成長しない、
あんた絵がうまいって勘違いしてると
この先絵が下手になるよ」
と言われました。
その時は
強烈なショックを受けて
殴り合いの喧嘩に発展したのですが、笑
いまでは
自分の絵に満足せず
常に悩みながら作品を作り続けていたら、
いつしか私の絵にも
買い手がつくようになりました。
結果的に、
姉の辛辣な言葉は
当時、世の中を舐めまくってた私への
ブレーキになったので、
もしそのまま放置していたら、
姉の言う通り
「自惚れ屋で成長しない絵描き」
になっていたかもしれません。
だから、
辛かったフィードバックは
そのときのショックが大きい分、
将来まで残り続けて
自分の身を助けてくれることが
あると思うのです。
まずは余計な
メンタルダメージを受けないように、
周囲の
「自分にフィードバックしてくれる人」に、
どんな人がいるのか分類してみましょう。
愛のない批判者のフィードバックは
成長につながらないので
無視しても大丈夫です。
無批判な人のフィードバックは
成長の阻害になるので
鵜呑みにしないよう気をつけた方がいいです。
もしあなたの周囲に
愛のある批判をしてくれる人がいたら、
決して怒らず
その人のフィードバックを
受け取るようにしてみてください。
それが自己認識の大きな一歩につながります。
自己認識の使い所とは?
自己認識自体は具体的に
どこでどう活かせばいいのでしょうか?
本の中でターシャさんは
「自己認識は自分に自信を持たせて
継続的に人生を豊かにしてくれるスキル」
と話しています。
これが21世紀のメタスキルと
言われる所以なのかもしれません。
自己認識が活きる
最たる例として、
本書に出てきたのが
集団で活動をしている場面です。
集団組織内でメンバー同士で
お互いの自己認識ができていた場合、
自然と己を高め合う集団が誕生します。
そのために必要なものは
グループ全体で努力を継続すること。
そして自己認識を持ち続けること
あるいは自分がリーダーである場合、
人間的に中身があることや、
本当の情報を報告しても
大丈夫な安心できるリーダーである
必要があるそうです。
私が結婚式場のバイトをしてたときも、
怒りっぽい上司には
怖くてなかなか仕事の報告が
できませんでしたが、
優しい上司だと
安心して報告できたし、
緊急の指示が飛んだときも
慌てず直ぐに動くことができました。
この経験から、
今の塾バイトでは
生徒さんがどんなミスをしても怒らず、
笑顔で対応することを心がけています。
その結果、
最近では下級生や
障害持ちの生徒さんの授業を
任されることも多くなったため、
親御さんや生徒さんにとって
私は安心して質問できる先生だと
思ってもらえてるのかもしれません。
集団での仕事は
目的を見据えたり、
進捗を確認したり、
プロセスを考えたり、
やるべきことが色々ありますが、
もし自分がリーダーになったのなら、
中身があって安心できるリーダーであることが
一番、作業効率化の鍵になるのだと思います。
もし集団で何かひとつの仕事に
取り組んでいる方がいたら、
是非とも自己認識の力を、
円滑な仕事に役立ててみてください。
「insight」の書評まとめ
この本はとにかく
「自分のことが知りたい」人に
おすすめできる本です。
特に
自分の適性を知りたい、
世の中に適合したい、
って人には役に立つ1冊だと思います。
自分の「真実」と向き合うには
苦痛は伴うけど、
そこに勇気が出せる人だけが
21世紀のメタスキルを
手に入れられるのことができます。
いますぐ自分のことが知りたい!
って人は、
「自分の真実」と向き合う
勇気を出していきましょう。
もし気がついたことがあれば、
このブログのコメント欄に
書き残していってくれたら嬉しいです。
自己理解があなたの人生を切り開くことを願っています。
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